院長コラム リンガルとともに33年
2000年代編|究極の装置の完成へ
リンガルの先進国、日本
 ほとんど知られていないことかもしれませんが、日本は舌側矯正(裏側矯正)のテクニックに優れており、舌側矯正(裏側矯正)の先進国といっても過言ではありません。それは、WBLO(World Board of Lingual Orthodontists)という世界で最難関の舌側矯正の専門医制度において、世界で12人(2015年現在)しかいない合格者のうち6名が日本人であるということからもわかります。
 WBLOの専門医を取得するには、決められたカテゴリーの症例を8症例提出しなければなりません。日本舌側矯正歯科学会認定医制度では5症例、ヨーロッパ舌側矯正学会(ESLO)では2症例、世界舌側矯正学会(WSLO)が3症例と、それぞれ提出する症例数が決められています。その中でもWBLOの症例数が最も多く、カテゴリーについても豊富な内容が求められており、それだけの実績と高い技術力が必要とされると言えます。
 日本人は手先が器用で、ワイヤーベンドについても日本人ほど緻密な作業ができる人を見たことがありません。それに加え、日本人の不正咬合は重度の症例が多いため、自然と腕が鍛えられ、技術力が向上に繋がっているというわけです。
 欧米人の場合は、日本に比べれば、ほとんど矯正の必要がないくらいの人から、1本凹凸があるくらいの軽度なケースが多いので、簡単に治せてしまうのです。事実、イタリアのスクッゾ先生のところは95%が非抜歯治療ということですから、日本人の症例との違いは歴然です。日本人の症例を診た欧米のドクターが、本当にこれを治すのかと驚嘆するほどですから、どれだけ大変かということなのです。
 日本人の歯並びが治せるようになったら、世界中どこでもやっていけるという言葉に嘘はありません。

 
 
 
 
 
 
 
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