院長コラム リンガルとともに33年

歯科矯正の黎明期|1980年代編
 私が東京医科歯科大学歯学部矯正科に入局したのは79年で、当時は教授も含めて矯正歯科の医局員が25名しかいない時代でした。現在は150人体制と大所帯になっていますから、当時はまさに矯正の黎明期だったといえます。
 もともと私は東京歯科大学の出身ですが、東京医科歯科大学の医局へと移った経緯があります。
 当時は矯正の先進国であるアメリカからとにかく学び、吸収して世界に追いつこうという時代でした。私がラッキーだったのは、当時すでに渡米して現地で先進の技術やシステム、経営マネジメントなどを学んで来られた先生に身近に接することができたことです。そのおかげでアメリカの先進のテクニックやシステムを学び、私の基盤を築くことができました。
 とくに保母鞆彌先生(ファミリア歯科矯正初代院長)を通して、アメリカの著明な矯正歯科医で、「スエヒロ法」で知られるエッジワイズ法のDr.Hito Suyehiroの教えにも触れることができました。スエヒロ先生は日本の矯正の祖といえる存在で、日本の矯正臨床を発展させたお一人です。
 不思議なことにそのスエヒロ先生の日本での第一回目の講習会に私の父も参加しており、一般歯科で開業していた父がなぜと思うのですが、新しい技術に興味があったのでしょうか。67年の頃だったと思います。 
 父は補綴が専門でしたが、私には矯正医を勧めており、なにか直感のようなものがあったのかもしれません。

 
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